2017-05

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東アジア学会

 早朝大学へ。今日と明日はテルアビブ大学が当番の東アジア学会である(3つの大学が1年ごとに回り持ち)。しかし8時45分からのパネルというのは、これはもう「早朝」の部類に入るのではないか。しかも(ということもないが)、私が行こうとしている村上春樹についてのパネルの場所は、大学内のシナゴーグに併設されたオーディトリアム。人文学部の隣に建っている、この有名な建築家が建てたらしいシナゴーグのビルに、私は初めて入りました。こういうところ。二つの塔の一方がシナゴーグで、もう一方がオーディトリアムになっている。手伝いの院生が外に出ているので、開いているのか、と聞いたら、開いているけれどシナゴーグの方でお祈りしているから外に出ているのだと言う。そうなんだ。いくらテルアビブが世俗派の牙城とはいえ、何万人もの職員学生がいるのだからそりゃ朝からお祈りしている人もいるだろう。パネリストの一人が旧知のイスラエル人の先生で、例の村上春樹の壁と玉子のスピーチ及びそれに続く文芸春秋に発表されたインタビュー記事が(こちらはイスラエルのメディアの誤訳もしくは恣意的な訳のせいで)、村上に対するイスラエル人のアンビバレントな感覚、ひいては怒りを引き起こしたプロセスを、改めて客観的かつていねいに解き明かそうとする試み。出席者のひとりが、「私もスピーチのときその場にいたが、一瞬本当に腹が立った。でも改めて考えてみると、それは一種の反射的なもので、距離をおいてみると別のメッセージの側面があったことがわかった」と言ったときは、ちょっとびっくりした。いずれにしても、友敵関係が固定化されている言説の場の磁力の前では、慎重な言葉遣いとか、微妙な距離の置き方というのは吹き飛んでしまって、単純な二項対立に回収されがちなのであった。とにかく、ネットのタプーズ日本フォーラムから回りまわって入手できた文芸春秋のインタビュー記事が、意義深く用いられて本当によかった。この発表についてFBで私の名前がタグ付けされているのは、私がこの記事をこの先生に渡したというただそれだけのためです。その後は基調講演、午後のセッション(3.11の影響)とずっといたが、集中力が低下してきたので、5時ごろ撤退する。
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