2017-06

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爆笑される

週末家族4人でご飯を食べていて、娘が夏に日本に行く前に、ベングリオン空港の書店でヘブライ語の読み物を買おうとして、えらく苦労した、という話になる。娘は今の若い人の例にもれず、基本的に本をあまり読まない。そして買い物の基本は、「お勧めは何ですか」と店員に聞く、というスタンス。香水も化粧品もケーキも基本はそれ。日本でもデジカメを買うのに、難波の量販店に入るや「ピンクのデジカメがほしいんですけどお勧めはどれですか」と堂々と聞いて、さすがに店員さんはプロで「性能としてはこれがいいのですが、このピンクはいかがでしょう」「このピンクの色合いは」と応対してもらって見事ピンクのデジカメを買った人である。それで、書店でも店員さんに「私が読むのにお勧めはどれですか」と聞き、店員さんは娘の年恰好を見て、若い女の子が好きそうな小説を何冊か勧めてくれた。しかしその何冊かのうち、どれがいいのか決まらない。私はもう呆れてしまって、そんなにみんながいいと言っているお勧めのがほしいんだったら、ヒラ積みのうちでいちばん減っている(つまり一番売れている)のにすれば、と言い、結局それを買ったのだが、おもしろくなかったのだそうだ。だからですね、たくさん本を読んでいれば、本屋に入ったら、自分に合いそうな本というのは何となくそういう匂いがするし、本が自分を呼んでいるのが分かるものだ、と言ったら、本は匂わないし声も出さないよ、と家族全員に爆笑された。そこで笑うか? そりゃあ今では、書評を読んだりしてネットで買うことが多くなったけれど、図書館とか本屋とかの醍醐味は、惹きあう本との思いがけない出会い、というものではないでしょうか。
それで今日、郵便局に行ったら、日本から送った本がたくさん届いていた。イスラエルは税関の新しいポリシーで、内容物の申告価格が50ドル(ぐらい)以上の国際小包と、4キロだか5キロだか以上の国際小包(たとえ無価値と申請しても)には、受け取るときに自動的に関税がかかるようになった。それで私は、関税と送料を抑えるため、日本から送るものはすべて、2kgぎりぎりの小型包装物にして、ひとつひとつをヒモでしばって梱包し、船便にしたのである。それも、一度に届くとまた税関で何を言われるかわからないから、日本の家の近所の郵便局の局員さんに、たいへんですねと同情されながら、1ヶ月半のあいだ、何十個もの小型包装物を、毎週いくつかずつに分けて送ったのである。そういう苦労をしても、船便は1ヶ月に1度ぐらいしか出ないし、イスラエルは祭日が続いていたから、結局一度に届いた(でも関税がかからなくてラッキーだった)。今回のは全部で15kgぐらいだったので、家にキャスターを取りに帰るのも面倒だし、まあ何とかなるだろうと思い、郵便局の人が持ちやすいように箱に全部入れてくれたので、その箱をかかえて家まで歩き始めた。でもやっぱり重くて、家のちょっと前で箱を道におろして休んでいたら、後ろから来たクルマが止まり、中で爆笑している人々がいる。見たら、夫と娘だった。「本、買いすぎ~」とか言っている。だからですねえ、私はみなさんが、和菓子が食べたいとか、服がほしい、化粧品がほしい、とかいろいろ言うから、飛行機に積める荷物は全部お望みどおり食べ物とか服にして、自分の本はこうやって地道に小分けして船便で送っているのに、どうしてそこで笑うよ、である。
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山森みか
Mika Levy-Yamamori Ph.D.

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