2017-08

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二人称問題

きのうの続き。それで、聖書の日本語訳における二人称なのだが、私の学生時代から、聖書における「お前」という語の使用の問題性については議論されてきた。自分の考えをまとめるために書いておきたいのだが、日本語の「あなた」と「お前」は、たとえばドイツ語などにおける敬称(Sie)、親称(du)と同列には語り得ないと思う。現代の日本語話者において、親しくなったからと言って「あなた」を「お前」に変える人間がどれだけいるか。よしんば親しさの表現ではなく、怒りの表現に限定したところで、少なくともほとんどの女性は「お前」を使えない。女性が「お前」呼ばわりできるのは、犬ぐらいだろう。日本語の豊かさとか言ったところで、男性は「私、あなた」「君、ぼく」「俺、お前」という人称で対等な社会的関係を表現できるのだろうが、女性の場合は「私、あなた」以外には、どうがんばったって「あたし、あんた」しかない。「俺とお前の仲じゃないか」とは言えても「あたしとあんたの仲じゃない」とは言えない。そのような社会的非対称性を自覚した上で、聖書の日本語訳における人称について考えるべきだと、私は思います。
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山森みか
Mika Levy-Yamamori Ph.D.

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